行政書士試験とは?科目や合格基準などについて

行政書士試験について

今回は行政書士試験を目指そうと考えている方にその概要について解説していきます。

試験科目や合格基準などを重点的に説明させていただきますので参考にしてみてください。

行政書士試験概要

試験公示 7月上旬
受験資格 不問
願書・案内の配布 7月下旬~8月下旬
申込期間 7月下旬~8月下旬
試験日時 11月第2週の日曜日
合格発表 翌年1月の最終週
試験方式 マークシート及び記述
受験手数料 7,000円

※試験科目については後ほど解説します。

 

行政書士試験の詳細は毎年7月上旬に発表されます。

受験資格は特になく、年齢・学歴・国籍に関係なく誰でも受験可能です。

願書・案内の配布は例年7月下旬~8月下旬に行われ、全国の行政書士会館、都道府県庁にて配布しています。郵送での取り寄せも可能です。

申込期間は例年7月下旬~8月下旬で、郵送での申込のほか、インターネットでの申込も可能です。インターネットでの申込の場合、締切が郵送より期間が短くなっています。

試験日時は例年11月の第2日曜日に実施され、13:00~16:00までの3時間。試験方式はマークシート方式と記述式となっております。

合格発表は翌年1月最終週の水曜日で各都道府県の行政書士会館での掲示に加え、インターネットでも配信しています。また合否通知書も郵送で送付されます。

試験場所は各都道府県の大学等で実施されます。試験場所については近隣の試験場所で受験しなければならないわけではなく、全国どこの会場で受験しても構いません。

受験手数料は7,000円で一度支払うと受験しなかったとしても返金されません(地震や台風等により、試験を実施しなかった場合などを除く)。

試験科目と出題数

行政書士の試験科目は「行政書士の業務に関し必要な法令等」と「行政書士の業務に関連する一般知識等」の2つに大きく分かれます。名称が長いので「行政書士の業務に関し必要な法令等」は法令科目「行政書士の業務に関連する一般知識等」は一般知識と呼ばさせていただきます。

法令科目は憲法、※行政法、民法、商法、基礎法学から出題され、一般知識は政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解から出題されます(※行政法⇒行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法)。

出題数は法令科目が46問、一般知識が14問、合計60問という形が例年のパターンです。

行政書士試験(60問)
法令科目(46問) 一般知識(14問)
憲法、行政法、民法、商法、基礎法学 政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解

 

【科目別出題数】

基礎法学 5肢択一式 2問
憲法 5肢択一式 5問
多肢選択式 1問
行政法 5肢択一式 19問
多肢選択式 2問
記述式 1問
民法 5肢択一式 9問
記述式 2問
商法 5肢択一式 5問
政治・経済・社会 5肢択一式 7~8問
情報通信・個人情報保護 5肢択一式 3~4問
文章理解 5肢択一式 3問

試験方式

行政書士の試験方式は「マークシート方式」と「記述式」です。

またマークシート方式の出題形式は5肢択一式と多肢選択式の2パターンがあります。

まず5肢択一式は5つの選択肢の中から1つの正解を導き出す問題で、多肢選択式とは複数の選択肢の中から複数の正解を解答する形式です。多肢選択式は例年20個の語句から4つを選択する穴埋め問題です。

記述式は事例問題で、解答を40字前後で記入する形が例年のパターンです。

配点と合格基準

科目等 出題数 配点
法令科目5肢択一式 40問 160点
法令科目多肢選択式 3問 24点
法令科目記述式 3問 60点
一般知識5肢択一式 14問 56点
合計 60問 300点

【問題別の配点】
5肢択一式⇒1問4点
多肢選択式⇒1問8点(空欄1つにつき2点)
記述式⇒1問20点(部分点あり)

合格基準は以下の条件を満たす必要があります。

  1. 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者
  2. 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者
  3. 試験全体の得点が、180点以上である者

行政書士試験ではこの3つの条件すべてをクリアしなければなりません。例えば、全体の点数が190点、法令科目が170点だったとしても一般知識が20点であるため、この場合は不合格となります。

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